株式会社 田代工務店

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ー 建築にまつわる・よもやま話 − 木材の乾燥はどうやるの? 6/6

2022年04月25日

ここで登場したのが、減圧式蒸気乾燥!
減圧式蒸気乾燥機は、乾燥させる材を常圧時に昇温しておき、機内の気圧を0.5~0.2気圧まで低くする事で、細胞内の水を約70℃の低温で沸騰させて圧力を高めます。その一方で、材の外周の圧力が低くなることにより生じる圧力差で材内部の水分を表面へ速やかに移動させて乾燥させます。
この方法は乾燥時間を短縮できる事と、低温で細胞水が沸騰する事により材の熱劣化を抑制できる事がメリットです。

熱劣化の抑制は、富士山に登ってご飯を炊く場合をイメージしてみると良くわかるでしょう。(登った事はないけれど・・・。)
富士山頂では約0.65気圧なので88℃で水が沸騰してしまい、生煮えのゴリゴリしたご飯になってしまいます。
炊飯器中の水は水蒸気になって蒸発してしまいますが、中のお米は温度が上がらないために炊けていません。
減圧式乾燥機では、これと同じように水分は蒸発しているけれど、材は生煮え状態なので色艶が劣化しないで残っている訳です。

★この乾燥機を始めて見たときは体が震えました。
上の写真は減圧式蒸気乾燥機で乾燥した柱ですが、色艶良くチャンと木の香りもする上、粘りもあります。
現在入手できる材木では最高の材料だと感じます。弊社では高知県の四万十川沿いにある関西木材建設さんの減圧乾燥材を使っています。
 
この乾燥方法以外には、昔行われていた『水中乾燥』と言う方法もあります。これは丸太を何か月もプールに浸けてから自然乾燥させる方法で、時間と費用が掛かるのであまり一般的ではありませんが、色艶、ひび割れの少なさ等最も優れた乾燥方法です。

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